
NIGHTRAGE(ナイトレイジ)
ABYSS RISING / 2022年 / 85点
ギリシャ出身(活動はスウェーデン)のメロディックデスメタルバンド、9枚目のアルバムです。
私が彼らをよく聞いていたのは3枚目までで、それ以降は聴いていませんでした。当時聴いていたメロデスバンド(CHILDREN OF BODOMやARCH ENEMYなど)に比べてメロディ控えめ&ハードさ多めという塩梅が好みではなかったからです。ただ、その後メタルコアなども聴くようになり、今ならどんな感想を持つだろうと思い、聴いてみる事にしました。
基本的なスタンスは今も変わってないですね。1990年代初頭、メロデスが生まれたての頃によく聞かれた甘さ控えめのメロデスを今も続けています。他のバンドが良くも悪くも現代的にアップデートしていく中、潔いくらい昔のままです。でも、決して古臭いとは感じず、今聞いても十分格好良いと感じられるのはやっぱりセンスなのかなと思います。あと、極めてクリアな音質のお陰もあるかも。
昔は「過激すぎる」と思ったものですが、様々なバンドを聞いた今は結構すんなりと聴けますね。甘さ控えめと何度も書いていますが、メロディアスではないわけではなく、これくらいがちょうど良いと感じる人も多いんじゃないかと思います。「今日はハードなのが聴きたいな」と思った時なんかに最適だと思います。
ボーカルはギャウギャウの一本調子ですが、変にノーマルボイスなんかを入れられても弱々しくなってしまうだけでこれで良いと思います。
総じて、古き良きメロデスを聴きたい人におススメです。逆に徹底的にメロディアスなのしか好みじゃないという人にはちょっと厳しいかもしれません。
お気に入りは「False Gods」。初期IN FRAMESをややハードにした感じのナンバー。本アルバムの中でも最もキャッチーだと思います。
想像していたより、よっぽど良かったです。俺も成長したって事なのかな(笑)。
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