SOILWORK VERKLIGHETEN

SOILWORK(ソイルワーク)
VERKLIGHETEN / 2019年 / 78点

スウェーデン出身のメロディックデスメタルバンド、11枚目のアルバムです。

メタルコアなどにも多大な影響を与えた事で知られるメロデスバンドです。私が初めて聞いたアルバムは5枚目の「FIGURE NUMBER FIVE」で、クサさの無いバンド名、スタイリッシュな音楽性に「こういうメロデスもあるんだぁ」と思ったのを覚えています。

さて、前作「THE RIDE MAJESTIC」は極めてテンションの高い作品で、自分としてはとても満足感のある作品でしたが、本作は打って変わってかなり“トーンダウン”した仕上がりとなっています。
ヘヴィメタルらしいガリガリ感・疾走感は大きく減退。ボーカルも叫ぶシーン(デスボイス)は当然ありますが、それ以上に普通に歌っているシーン(ノーマルボイス)も多く、なんと言うかロックンロール的になったというか、「まろやか」になった感じがしますね。

これを肯定的に捉えているレビューサイトもありましたが、個人的にはNG。私が古い人間というのもあると思いますが、私はやっぱり攻撃的なメロデスを期待してるんですよね。本作は私の望む方向性とは真逆。抒情性に欠けるノーマルボイス、テンションの低い楽曲……。正直高揚感を感じる場面はほとんどありませんでした。
こういうのを「成長」とか「成熟」などと言えなくもないのかもしれませんが、その成長が好みかは人次第ですからね。私はダメでした。

お気に入りは「The Wolves Are Back in Town」。これまでの作風の1曲。

う~ん、なんか前作で燃え尽きちゃった感じがしますね。次作がどういう感じで来るのか、気になります。