
SOILWORK(ソイルワーク)
Övergivenheten / 2022年 / 80点
スウェーデン出身のメロディックデスメタルバンド、12枚目のアルバムです。
前作は勢いもメロディもイマイチな楽曲が並び、個人的にはあまり満足を得られませんでした。で、次もこんな感じなのかとドキドキしていましたが、予想は見事に的中、前作を踏襲した作風です。デスメタル的な場面は時々出てくるブラストくらいで、全体的には落ち着いたメロウな雰囲気が支配しています。
ただ、前作に比べるといくぶんは良くなったように思います。その理由はメロウな雰囲気が板についてきたから。メロディも多少は洗練されてきており、前作よりかは聞き所はあるかなと思います。とは言え、やはり私が満足するレベルにはまだまだ達していないというのが正直な意見。特にノーマルボイスで歌われるサビメロの中途半端さはかなり残念な出来栄えで、もっともっと練るべきだと感じました。
でも、別の見方もでき、客観的に見れば(聞けば)「メロウなデスメタル」という非常に独創的な音楽性だとも思います。これでもっと耳に残る抒情的なメロディを入れてくれれば、「新生SOILWORK」として評価できる日も来るんじゃないかと思いますね。
そう思うくらい、完成度自体が高い事は間違いないと思うわけです。
お気に入りは「Is It in Your Darkness」。サビでのノビのあるハイトーンが良いと思いました。
完成度は高いし、気に入る人も間違いなくいると思いますが、私の好みではなかったという作品です。今後はもっと歌メロ充実させてほしいと思います。
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