
TESTAMENT(テスタメント)
TITANS OF CREATION / 2020年 / 80点
アメリカ出身のスラッシュメタルバンド、12枚目のアルバムです。
「ベイエリア・スラッシュ」と呼ばれるスラッシュメタル群の中核を担った事で知られる、アメリカのベテランスラッシュメタルバンドです。メンバーの入れ替わりが激しく、一時はボーカルのチャック・ビリーが難病に冒されたりと、色々と苦労の多いバンドですが、今もシッカリと活動してくれているのは嬉しい限りです。
さて、私は基本的には猪突猛進するだけのメロディ少なめのスラッシュメタルはそんなに好きではないんですが、このバンドはその中でも非常に好きな部類に入ります。メロデスばりにメロディアスというわけではないですが、スラッシュメタルらしいガリガリ感・ドスドス感をシッカリ感じながらもギターソロなどはメロディアスで、バランスが良く聞きやすいんですよね。抜けの良いサウンドも好印象ですし、これだけの轟音でありながらシッカリと聞こえるベースがメチャクチャ格好良いです。
単純なスピードこそ前作の方が上ですが、ミドルでも(それなりに)飽きさせないリフが多いので、最後まで飽きずに聞けました。ビリーの声もそれなりに「歌っている」ような感じで聞きやすかったですし、アレックス・スコルニックのギターソロはやっぱり気持ち良いです。ただ、やっぱりもうちょっと疾走する曲を用意してほしかったですけどね(汗)。
お気に入りは「Dream Deceiver」。本作の中でももっと「ノリ」が良いと感じた1曲。早くはないけど、聞いてて気持ち良くなれます。
私の好みと照らし合わせると、得点的には↑のような感じですが、客観的に見れば80点台後半でもおかしくない出来だと思います。スラッシュメタルというよりかは、ヘヴィメタルが好きな人にこそ聞いてほしい1枚です。
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