
ALESTORM(エイルストーム)
SEVENTH RUM OF A SEVENTH RUM / 2022年 / 88点
スコットランド出身のパイレーツメタルバンド、7枚目のアルバムです。
GLORYHAMMERでも活躍するクリストファー・ボウズ率いるパイレーツメタルバンドです。大海原を行く海賊たち(パイレーツ)の姿を連想させるヴァイキング/ペイガンメタルで、「勇壮」というより「陽気」と言った言葉が似合う音楽性なのが特徴です。
AC/DCのごとく、1枚目から変わらぬ方向性でやってきた彼らですが、本作も笑っちゃうほど変わってないですね。酔いどれ海賊たちの宴会騒ぎとでも言いたくなるようなアップテンポで、キャッチーで、非常に分かりやすいヘヴィメタル道を突き進んでいます。
確かに一見するとバカっぽく聞こえます。が、実は非常に優れたメロディが満載で、シッカリと練られて作られている事が分かります。一度聞いただけで覚えられそうなくらいメロディがキャッチーで、しかもそれでいながらキチンと「パイレーツ」というパブリックイメージも守っている。更にアルバム後半になってもテンションが一切落ちないのも見事です。
個人的にはもうちょっとボーカルはキレイな声で歌ってほしい気もしますが、このダミ声がこのバンドらしさとも思えるだけに複雑な気持ちです(汗)。
お気に入りは「Bite the Hook Hand That Feeds」。曲のスピード自体はそれほどでもないんですが、ギターソロがとにかく早くて、聞いててメッチャ気持ち良くなれます。
7枚も作っていながら、狭い方向性のまま、常に良質なアルバムを作り出せるこのセンスはさすがのクリストファーと言わざるを得ません。このバンドなら、この路線のまま30枚くらいアルバム作っちゃいそうな気がしますね。もちろん、大歓迎ですが!
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