GRAVEWORM ASCENDING HATE

GRAVEWORM(グレイブワーム)
ASCENDING HATE / 2015年 / 80点

イタリア出身のメロディックデス/ブラックメタルバンド、9枚目のアルバムです。

スピード感に頼らないメロウなメロデス/ブラックメタルをやっているバンドです。初期は幻想的なキーボードを前面に押し出して耽美的な世界観を描いていましたが、現在はブラストなども使い、硬質でアグレッシブな音楽性になっています。ただ、質こそかなり異なっていますが、メロウ(メロディアス)である事自体は今も昔も変わっていません。

そんな彼らの9枚目ですが、うん、ヘヴィですね。
メロデスという言葉から連想される「心地良く疾走してクサいメロディを奏でるデスメタル」とは異なり、ブラックメタルにも通じる邪悪さ・ヘヴィさがありながら、サビなどでは胸を締め付けるメロディを持ってくるという、様々なジャンルのデスメタルの「濃い」部分だけを凝縮させたような感じです。それはまるでカルピスの原液のように濃厚で、サラッと聞く事を許しませんが、非常に聴き応えのある作品であるとも思います。

腹に響くヘヴィなギターリフとストロングなドラム、「墓場の芋虫」のバンド名に恥じないデスボイス、その中でポロンポロンと鳴り響くキーボードのアンサンブルは醜くも美しいです。ノーマルボイスもモダンな要素も一切無いのも高ポイントですね。
残念なのが全体的にブラックメタルの要素が強く、メロディアスなパートが少な目だという事。個人的にはもっともっとメロディアス路線で行ってほしかったな。

お気に入りは「Stillborn」。ギターリフが美味しい1曲。メロデスとブラックメタルの中間くらいで癖になります。

メロデス好き、ブラック好き、どちらにも受けると思います(まあ、どっちも好きって人多いと思いますが)。濃いメタルを聞きたい人はぜひ。