GRAVEWORM KILLING INNOCENCE

GRAVEWORM(グレイブワーム)
KILLING INNOCENCE / 2023年 / 78点

イタリア出身のメロディックデス/ブラックメタルバンド、10枚目のアルバムです。

基本は硬質でヘヴィなメロデス/ブラックメタルですが、スピード感は無く、物悲しいメロディが特徴のバンドです。メロデスと言うよりはブラックメタルの要素の方が強く、邪悪で深い作風なので、メタルに慣れた玄人向けの音楽だと思います。

そんな彼らの記念すべき10枚目の作品ですが、最近の路線を踏襲した作風です。初期の耽美的な雰囲気はもはや無く、固く重くヘヴィでスローなブラックメタルです。その中で滲むように漏れ出る物悲しいメロディは非常に魅力的です。
ただ、アルバムを重ねる度にそのメロディから甘さ(分かりやすさとも言う)が減ってきており、私のような分かりやすく即効性のあるメロディを求める人間にとってはかなり厳しい内容です。前作からその傾向はあったものの、それがより顕著になったと感じます。
「これくらいがちょうどいい」という意見もネットではチラホラとあり、これに関しては完全に個人の好みのレベルだとは思いますが、私にとってはちと辛い内容でしたね……。

お気に入りは「Dead Words」。今の彼らがどういう音楽をやっているのかを知る絶好の1曲。この曲でもアルバムの中では「甘い」方だと思います。

う~ん、なんか自分の好みの方向に進んでいない気がしてモヤモヤします。メロディを大切にしてくださいよ。