
NOSTRADAMEUS(ノストラダムス)
PATHWAY / 2007年 / 50点
スウェーデン出身のパワーメタルバンド、5枚目のアルバムです。
絶対にいるだろうな、と思ったら本当にいた事で話題(?)のバンドです。私は1、2枚目までは聴いており、シンプルな欧州産パワーメタルという音楽性自体は好きだったんですが、フックに欠ける楽曲とダサいバンド名のお陰で3枚目以降は買う気になれずストップ。以後、まったく聞いていませんでした。
で、3、4枚目をすっ飛ばして久々に聞いてみたんですが、初期の頃に比べて別バンドと言っても良いほど激変しています。
ジャンルで言えばパワーメタルではあるんですが、ギターのザシザシという色が特徴的な、スラッシーでアグレッシブな音楽性に変わっています。曲によってはメロデス的なアプローチのモノもあります。ただ、ボーカルは全編ノーマルボイスで、デスボイスはほとんど使われていません。
どういった心境の変化があったのかは分かりません。何の変哲も無いパワーメタルじゃ覇権は取れないと思ったのかもしれません。ただ、私個人の意見を言わせてもらうと、初期パワーメタルの頃の方がまだマシと思えるほどつまらないです。ジャンル変更が確実に悪い方へ作用しており、ただでさえ乏しかったフックが更に減退、キャッチーなメロディなどどこにも無く、まったく印象に残らないザリザリうるさいだけの曲が並ぶ結果になっています。
ボーカルを始め、演奏も決して一流とは言えない感じで、特に軽さも目立つドラムの音は改善すべきだと思います。少なくともスラッシーな楽曲にマッチしているとは絶対思えません。
お気に入りは無し。どこを見渡しても良いと思える曲はありませんでした。
久々に聞いてみましたが、正直「あちゃ~、やっちまったな」と思いましたね。できれば、元のシンプルなパワーメタル路線に戻ってほしいですが、難しいだろうな……。
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