EPITAPH

PYRAMAZE(ピラメイズ)
EPITAPH / 2020年 / 88点

デンマーク出身のプログレッシブ・パワーメタルバンド、6枚目のアルバムです。

DREAM THEATERのような超絶技巧で圧倒するスタイルではなく、SERENITYのようにメロディ主体のプログレッシブメタルバンドです。リズムテンポが少々複雑なくらいなので、プログレが苦手な人でも聴けると思います。なお、本作はヘヴィメタル雑誌「BURRN!」のレビューコーナーにて、95点という超高評価を叩き出した事で話題になりましたが、果たしてどうなんでしょうか?

音楽性は特に変わらず、ミドルテンポ主体のヨーロピアンな香り漂うパワーメタルです。そのレベルは非常に高く、KAMELOTにも通じるドラマチックな雰囲気、トーレ・ハーウィによるエモーショナルで情感豊かな歌唱など、そこらへんの凡庸のバンドを大きく引き離していると言っても良いと思います。ただ、前作・前々作共に歌メロにおいてキャッチーさに欠ける傾向があり、大満足とは言えない出来栄えでした。

が、本作はかなり良い! 全曲とは言えないものの、耳に残るメロディを持つ曲が結構あるんです。如何にもPYRAMAZEらしいドラマチックな「Steal My Crown」、このバンドとしては最速の部類に入るキャッチーな「Knights in Shining Armour」、ミドルである事が良いと思える「Indestructable」、ちょっとSTRATOVARIUSっぽさを感じる「Final Hour」、壮大な光景が広がる「World Foregone」など、今作はかなり良い曲が揃っていると思いました。

欠点としては、↑に挙げていない曲はやはりイマイチだという事。捨て曲無しというのは難しいんでしょうが、このバンドなら簡単にクリアできてしまえそうなポテンシャルを感じるだけに、勿体ないなって思うんですよね。全部キャッチーだったら、絶対に日本でも受けると思うんだけどな。

お気に入りは「Knights in Shining Armour」。速くてキャッチー。こんなに良い曲も作れるんじゃん!

95点はちょっと盛り過ぎかもしれませんが、今までの中で最高の作品である事は間違いないと思います。こりゃ、次作にも期待できますね。