PYRAMAZE BLOODLINES

PYRAMAZE(ピラメイズ)
BLOODLINES / 2023年 / 85点

デンマーク出身のプログレッシブ・パワーメタルバンド、7枚目のアルバムです。

常人にはプレイ不可能な超絶技巧で魅せるタイプではなく、メロディ重視のプログレッシブメタルバンドです。ドラマチックな雰囲気が特徴的で、「プログレッシブになったKAMELOT」と言った例えが適切だと思います。

さて、これまでの作品は雰囲気は良くてもメロディーにフックが足りず、イマイチな印象が強かったんですが、前作「EPITAPH」で一皮剥け、印象的なメロディをも手に入れ、非常に評価が高かったので、本作にも大きな期待していました。

結論から言えば、残念ながら前作は超えられていませんでした。「Knights in Shining Armour」のような一瞬で虜になるようなキャッチーな曲も見つけられませんでした。ただ、シンフォニックアレンジや手数多めのドラミング、トーレ・ハーウィの高音を駆使した歌唱、と演奏はこれまで以上にダイナミックになっており、全体的な派手さは確実に増していると思います。また、スピーディな展開も少しですが増えており、更にワンランクレベルアップしていると感じました。

となるとやっぱり惜しいのが歌メロなんですよね。悪くはない、決して悪くはないんですが、あともう一歩って所なんですよね。「Broken Arrow」や「The Mystery」なんて、もうちょっと歌メロを変えればメチャクチャ良い曲になれると思うんですけどね~。
あと、もう少しスピードを上げられないんでしょうかね。もはや意地になって疾走曲を作っていないとしか思えないほどに良い所で疾走しないんですよね……。「The Midnight Sun」なんて、サビで疾走するだけでも印象変わるんだけどな。

お気に入りはその「The Midnight Sun」。文句言っちゃいましたが、それでも好きです☆

レベルは間違いなく高いです。でも、きっと今のままだったらいつまでも日本で大ヒットする事は無いんだろうな、と思わずにはいられない作品です。