THE BEAST INSIDE

DAWN OF DESTINY(ドーン オブ デスティニー)
THE BEAST INSIDE / 2019年 / 78点

ドイツ出身のパワーメタルバンド、7枚目のアルバムです。

これまでと同じく、基本はパワーメタルながらゴシックメタル・プログレッシブメタル・デスメタルの要素もそこそこ入っている、ごちゃ混ぜメタル道をひた走っています。

結論から言えば「数曲光るモノはあるが大半がつまらなかった」という感じです。
「Pain in Me」や「Signs in the Sky」「If We Close Our Eyes」のようなシンプルに疾走する曲は良いと思った一方、それら以外の曲はゴシック&デスメタル要素が強く、テンポも遅い。更に肝心のサビメロも微妙で、正直退屈だったというのが素直な意見です。
いつか、こうした「二極化」が来るとは思っていましたが、いざ来てみたら思っていた以上に悲しい結果になってしまいました……。

ただ、演奏自体は上手だし、ボーカルもシッカリ歌えてるし、疾走曲やバラードは聴き応えがあってかなり良いと思うので、そういう曲ばかり聞けば悪くないアルバムと言えるのかも…。いや、それってアルバムの正しい聴き方じゃないよな。

お気に入りは「Pain in Me」。気持ち良く疾走し、爽快なサビメロが映える良曲。

私個人の意見としてはシンプルなパワーメタル道を進んだ方がまだ活路があると思うんですが、海外だとこれで受けてるんですかね……。