
NORTHTALE(ノーステイル)
WELCOME TO PARADISE / 2019年 / 85点
スウェーデン/アメリカ出身のパワーメタルバンド、1枚目のアルバムです。
TWILIGHT FORCEの元ボーカル、クリスチャン・エリクソンがPOWERQUESTやCELLADORの元ギタリスト、ビル・ハドソンと組んで結成されたパワーメタルバンドです。出身がスウェーデン/アメリカなのはクリスチャンがスウェーデン人、ビルがアメリカ人だからです(他のメンバーもどちらか出身)。
その音楽性はSTRATOVARIUS直系の典型的メロディックパワーメタル。疾走・アップテンポ・ミドル・バラードをバランス良く配したクラシカルで哀愁漂う楽曲の数々は、平たく言えば特筆すべき特徴の無いパワーメタルなんですが、この手のジャンルのツボをシッカリと押さえた曲がズラリと並んでおり、好きな人にはたまらないものがあると思います。私なんかはまさにど真ん中で、「こういうのが良いんだよな~」と頬が緩んでしまいました。
お約束とも言える疾走曲の「Welcome to Paradise」や「Higher」、ミドルでもシッカリと盛り上がれる「Everyone's a Star」、爆走はしないけど哀愁を感じるメロディが心地良い「Bring Down the Mountain」「Playing with Fire」など、ほとんど捨て曲が無いのも大きなポイントで、特に疾走感の無い曲でもシッカリ聴ける点にこのバンドの底力を感じます。
欠点としては、一撃必殺の1曲が無い事。全体的に良いものの、代表曲と言えそうなのが無かったと感じました。でも逆を言えば、それくらいしか悪い点は無かったと思います。
お気に入りは「Higher」。何となくSTRATOVARIUSの「Hunting High and Low」っぽさを感じる1曲。爆走はしていませんが、長く愛聴できる曲だと思います。
素晴らしいバンドが出て来ましたね。今後どんな活躍をしてくれるのか、期待大です。
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