
NORTHTALE(ノーステイル)
ETERNAL FLAME / 2021年 / 88点
スウェーデン/アメリカ出身のパワーメタルバンド、2枚目のアルバムです。
前作でボーカルを務めていたクリスチャン・エリクソンが脱退。彼が1つの「売り」でもあったのでどうなるのかと思っていましたが、ギルエルメ・ヒロセという日系ブラジル人ボーカリストが後釜につきました。聴いた限り、声質も似ており、ほとんどダメージは無いと思います。
ギルエルメ・ヒロセがブラジル出身なので、出身地は正確にはスウェーデン/アメリカ/ブラジルという事になりますね(笑)。
音楽性は前作と変わらず、STRATOVARIUSの流れを組むヨーロピアンな香り溢れるパワーメタルです。ただ、前作に比べて大きく成長していると思います。
GAMMA RAYのカイ・ハンセンとその息子ティム・ハンセンが参加した「Future Calls」や、エスニックな感じの「The Land of Mystic Rites」と言った特徴的な曲もありますが、そんな事よりも耳に残るキャッチーなメロディがグッと増えたのが大きいです。また、疾走感も一切減退していないのも嬉しい限り。
特に「Wings of Salvation」「Future Calls」「Midnight Bells」「Eternal Flame」「In the Name of God」「Ride the Storm」あたりの出来が良く、これだけ良曲が揃っていれば、十分に良作の部類に入れると思います。
なお、IRON MAIDENの「Judas Be My Guide」のカバー曲が入っていますが、これは要らなかったな(汗)。それよりオリジナルを入れてほしかった。
お気に入りは「Eternal Flame」。これぞパワーメタル!と言いたくなるコッテコテの疾走曲です。でも、歌メロがキャッチーで耳に残ります。前作の評価で「一撃必殺の曲が無い」と書きましたが、見事にそれを解消したと思います。
2枚目にして一気に垢抜けて、昨今の実力派パワーメタルの仲間入りを果たしたと思います。次もぜひともお願いします。
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