NEMOPHILA（ネモフィラ）

SEIZE THE FATE　/　2022年　/　80点

日本出身のガールズメタルバンド、２枚目のアルバムです。

前作と同じく、ノーマルボイスとデスボイスを器用にスイッチさせるタフでパワフルなヘヴィメタルをやっています。

特徴としてはバラエティが豊かな事が挙げられます。和のメロディを取り入れた「炎天 -ENTEN-」、ラップ調の歌唱を取り入れた「STYLE」、GREEN DAYらしさのあるパンク調の「Waiting for you」、ポジティブなメロディ満載のインスト「Soaring ～to be continued～」などはこれまでとは一風変わった感じで聴いてて面白かったです。

一方、ノーマルボイスを一切使わないヘヴィな「ZEN」、ズッシリとしたリズムが心地良い「Back into the wild」と言ったメタルナンバーもあります。

総じて、彼女らの可能性を更に広げる１枚になってると思います。

欠点としては、ゴリゴリのメタルナンバーが少なくちょっと物足りなさを感じた事。色んな事ができるんだ、と感心する一方で、徹底的にヘヴィな曲は控え目でもうちょっとバランスを考えても良かったんじゃないかなと思いました。

お気に入りは「ZEN」。私はmayuのボーカルはデスボイスの方が好きなので、それを目一杯堪能できるこの曲が気に入りました。

色々な曲ができる事を証明して見せた１枚です。でも、次は徹底的にメタルなアルバムを作ってもらいたいです。