RANKARUMPU

KORPIKLAANI(コルピクラーニ)
RANKARUMPU / 2024年 / 83点

フィンランド出身のフォークメタルバンド、12枚目のアルバムです。邦題は「コルピと温故知新の旅」。

日本に「フォークメタル」というジャンルを根付かせたバンドです。最初はヘンテコなMVで有名になりましたが、その楽曲は決してネタでは終わらないクオリティの高さがあります。だからこそ、ここまでアルバムを重ねてこれたんだと思います。

さて、前作「Jylhä」はこのバンドにしてはかなり「シリアス」な作風でしたが、本作は一転してアップテンポで陽気な、いかにもコルピらしいナンバーがズラリと並んでいます。邦題の「温故知新」というのは、初期のスタイルに回帰している事を指してるんだと思います。
ただ、後半になるとミドルテンポでジックリ聴かせる曲もチラホラと出てくる為、決して前作をないがしろにしているわけでもないようです。

陽気な曲も決して嫌いではないですし、実際どの曲も質は極めて高いと思います。特にヴァイオリンとアコーディオンの使い方は間違いなく随一のレベルだと思います。
ただ個人的には胸を締め付ける哀愁を感じる曲が好きなので、この方向性はちょっと不満かな。また、一撃必殺のキラーチューンも残念ながら見つけられませんでした。どれも悪くはないんですが、決め手に欠けるんですよね……。

お気に入りは「Aita」。本作の中でも一際アップテンポな曲。ただ、その中にかすかに香る哀愁が好き。

もはやスタイルは完全に確立されており、アルバムも良し悪しはどういう「塩梅」で行くかというレベルだと思います。個人的にはやっぱりもうちょっと静かなのが良いです。