THE FROST SPECTER'S WRATH

DAEMONIAN(デモニアン)
THE FROST SPECTER'S WRATH / 2023年 / 84点

日本出身のブラックメタルバンド、2枚目のアルバムです。

孤高のヘヴィメタラー、ロード・メタル氏による一人ブラックメタルバンドです。前作から変わらず、ボーカルからギター、ベースまで全てロード・メタル氏がこなしています。

音楽性も大きく変わっておらず、DISSECTIONを始めとしたスウェーデンのメロディアスブラックメタルから大きな影響を受けたブラックメタルです。ブラストを多用した凄まじいスピード感、寒々しさを感じるトレモロリフ、そして何より背中の奥がモゾモゾするようなクサいメロディがこれでもかと押し寄せてきます。

メロデス的なメロディとは方向性は異なりますが、こういう「寒さを感じるメロディアスさ」も良いですね~。演奏はヘヴィだけど寒さを感じる、これが両立するヘヴィメタルって素晴らしい!(笑)
これが北欧の人間ではなく日本人の手によって生み出されたというのも驚きです。日本にはメロブラをやるバンドが少ない(と思う)ので、このバンドはもっと有名になっても良いと思います。

欠点としては前作以上にサウンドが荒い事。全体的に粗々しく、正直に言って2023年でこのサウンドはさすがに古臭いと感じました。まあ、ブラックメタルらしいと言えばらしいですけど、個人的にはもう少しクリアなサウンドにしてほしかったです。
また、全部で8曲32分しかないのはちょっと物足りなかったですね。もう2曲くらいあってほしかったなぁ。

お気に入りは「The Frost Specter's Wrath」。最後を飾るアルバムタイトルと同名の曲。スピード感は普通ですが、邪悪さを感じるメロディが格好良いです。

メロブラが好きな人なら聴いて損無しです。次作は一体いつになるのか気になります……。