Atonement

Veiled in Scarlet(ヴェールド イン スカーレット)
Atonement / 2018年 / 84点

日本出身のメロディックデスメタルバンド、3枚目のアルバムです。

2枚のアルバムを残して解散してしまった伝説のメロデスバンドSERPENT(サーペント)でドラムとキーボードを担当していたKeijaによって立ち上げられたバンドです。

SERPENTのイニシアチブを握っていたKeijaによるバンドなだけあり、その音楽性はまさに「SERPENTの意志を継ぐ」と言えるもので、日本人ならでは哀愁(クサさ)満載のメロデス道を突き進んでいます。
前作との違いとしては非常に癖が強かったボーカリストMikuが脱退し、新たにサポートメンバーだったShinが加入した点が挙げられます。Shin氏もタイプとしては似ていて正直迫力があるとは言えませんが、少なくとも前任者よりかはシッカリ吠えてるし、このバンドに合っていると思います。

このバンド最大のポイントであるクサメロは本作でも健在です。どの曲にも印象的な哀愁のメロディがシッカリと入っており、このセンスはさすがのKeija氏と言えます。
ほとんどの曲がアップテンポ~疾走曲となっており、楽曲的にもバラエティに富んでるとはお世辞にも言えませんが、下手な事はせずに自分たちの得意とするスタイルで勝負していくというスタンスは個人的には良いと思います。というか、下手に趣向を凝らすと18番のクサメロが薄くなる可能性がありますからね(汗)。

欠点としては、後半ややパンチに欠ける事。決して悪くはないものの、このバンドにしてはやや「メロディが弱いかな?」と感じられました。また、キラーチューンも残念ながら見つけられませんでした。後半に強烈な1曲があれば印象も違っていたと思います。

お気に入りは「Prisoner's Sorrow」。サビのメロディがたまりません。「Atonement」のピアノの旋律も良いですね。

SERPENTの牙城を崩すまでには至っていませんが、この哀愁は海外勢には作れないモノだと思います。メンバーがなかなか安定しないですが、これからも頑張ってもらいたいです。