GUARDIANS

SAOR
GUARDIANS / 2016年 / 75点

イギリス出身のブラックメタルバンド、3枚目のアルバムです。

イギリスのスコットランド出身のバンドで、メンバーはアンディー・マーシャルという人物のみ。ボーカルからギター、ベース、ドラムに至るまで全て彼1人が演奏しています。バンド名の「SAOR」とはスコットランドのゲール語で「自由」という意味。どう発音するか分からなかったので、カタカナ表記は無し(汗)。

その音楽性は「アトモスフェリックブラックメタル」と言われるジャンルで、フォーキーな香りが非常に強いブラックメタルです。ぶっちゃけ、フォークメタルと言っても全然おかしくないと思います。この辺りの境界は元々曖昧ですが、特にこのバンドは区分けが難しいですね……。

全部で5曲しかなく、その全てが10分超えという、コマーシャル性0のスタイルながら、それを逆手に取って、雲に覆われた広大な大地を旅するかのような雄大さをこれでもかと堪能する事ができます。ただ、思っていた以上にバンド楽器の比率も高く、ガリガリ言うギターにヴォウヴォウと吠えるデスボイスなど、ブラックメタルらしさも感じられます。

「このリフがいいね」とか「このリズムが格好良い」とか、そういう一般的なヘヴィメタルの聴き方をしてしまうと「延々と民族音楽みたいなのが続くだけ」と言う評価になってしまうと思います。
でも、このバンドはそういう楽しみ方をするのではなく「広大な雰囲気を音楽を通じて体全体で感じる」のが正しい楽しみ方。目を閉じ音楽に身を浸しきった時は、きっと疲れた体を癒してくれるはずです。

欠点としては、バラエティが無い事。5曲しかないのに、全曲まったく同じスタイルなので、ハッキリ言って一度聴いたくらいではどれがどれだか分かりません。もうちょっと曲ごとにカラーがあっても良かったと思います。

お気に入りは「Hearth」。サビのコーラスがメロディアスで気に入りました。

YouTubeで全曲フルで聴ける(もちろんオフィシャル)ので、まずは聴いてみてはどうでしょうか?