CRIMSON & JET BLACK

ANTHEM(アンセム)
CRIMSON & JET BLACK / 2023年 / 85点

日本出身のパワーメタルバンド、17枚目のアルバムです。

1985年にデビュー。92年に一度解散するものの、01年に再結成。現在に至るまで精力的に活動している日本を代表するパワーメタルバンドです。日本を代表するメタルバンドと言うとLOUDNESSの名がよく挙がりますが、私個人としてはANTHEMの方が好きです。

その音楽性は「これぞパワーメタルの鑑!」と言いたくなる、シンプルでストレートなパワーメタルです。ヘヴィメタルらしいガリガリさはもちろんありながら、それ以上にキャッチーな歌メロが耳を惹きます。小難しい事は何一つしておらず、耳を惹きつけるイントロからABメロへ入りブリッジでワクワク感を持たせ、そしてサビでグワッと盛り上がるという、セオリー通りのスタイルではあるんですが、だからこそ安心して聴けます。

心地良い疾走曲「SNAKE EYES」から始まり、立て続けに爆走曲をぶちかまし、ミドルナンバー「ROARING VORTEX」で一息つき、アルバムに1曲は入る清水昭男氏の手によるインストナンバー「VOID ARK」を中間に入れ、そして「FASTER」で再び走り出し最後まで突っ切るという、アルバム構成も見事です。

欠点は中盤以降、ややキャッチーさに欠ける曲が増える事。中盤以降はキャッチーさよりもヘヴィさに重きを置いた曲が増えるんですが、それがイマイチなんですよね……。前半に良い曲が揃っているとも言えるんですが、後半に目が覚めるようなキラーチューンがあれば印象も違ったんですけどね。

お気に入りは「HOWLING DAYS」。この展開にメロディ、まさにANTHEMと言えるナンバーです。

彼らのアルバムに外れは無いと思っていますが、本作も安定の出来栄えです。これからも末永く活動してもらいたいです。