
H.E.A.T(ヒート)
H.E.A.TⅡ / 2020年 / 87点
スウェーデン出身のハードロックバンド、6枚目のアルバムです。
音楽性は特に大きくは変わらず、メロディアスながらダイナミックなハードロックです。この手のカテゴリの中ではトップクラスの知名度がある彼らですが、うん、やっぱり素晴らしい。
彼らの凄い所は、シンガロングを誘うアリーナロックサウンドを奏でながらも、しっかり北欧らしいメロディがあるという所だと思います。「Victory」や「One by One」などが最たる例で、こういう芸当はアメリカのバンドでは出来ないと思います。
一方で、アリーナロックとは一味違う80年代の香りを感じるメロハー的ナンバーもシッカリ入っており、「Dangerous Ground」や「Come Clean」、「Heaven Must Have Won an Angel」などは「アリーナロックみたいなのはちょっと…」と言う哀愁メロディ好きにも受けると思います。
どんなタイプも曲も見事に歌い切るエリク・グロンウォールのボーカルも華があって素晴らしいです。
どんなタイプも曲も見事に歌い切るエリク・グロンウォールのボーカルも華があって素晴らしいです。
もしもこのバンドが80年代後半辺りに出ていれば、間違いなくビッグネームになれただろうと素直に思います。本当、時代を間違えたとしか言いようがないですね。
欠点は無し。ただ、私個人の要望としてはもうちょっとメロハー的ナンバーの割合を増やしてほしいかな。まあ、前作のレビューの時にも同じ事言いましたけど(汗)。
お気に入りは「Come Clean」。キーボードが80年代っぽくて素敵な1曲です。
ロック好きならば聴いて損はしない素晴らしい作品です。
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