RYUJIN

RYUJIN(リュウジン)
RYUJIN / 2024年 / 87点

日本出身のメロディックデスメタルバンド、1枚目のアルバムです。

元々「GYZE(ギゼ)」という名で活動していたバンドが、よりワールドワイドな活動を目指して改名、改名後としては初めてのアルバムになります。GYZE時代に4枚アルバムを出していますが、公式HPを見てもGYZE時代の事は一切書かれていないので、本記事は新しいバンドとして「1枚目」としています。
ちなみに漢字で書くと「竜神」です。

私はGYZE時代から追いかけており、特に3rd「NORTHERN HELL SONG」はメロデス史上に輝く大名盤だと思っています。「日本」を意識した曲作りはその頃から既に芽生えており、4th「ASIAN CHAOS」で顕著になり、そしてついに改名にまで至りました。

そんな経緯で発売された本作ですが、改名までした決意が音としてもハッキリ出ており、和楽器を利用したオリエンタル要素が非常に濃いメロデスになっています。曲名も「Gekokujo(下剋上)」「Raijin and Fujin(雷神と風神)」「Gekirin(逆鱗)」など、半分近くが日本語になっています。

ただ、どうなろうともメロディックデスメタルとしてのベースは変わっておらず、「メロディが和のクサメロデス」として十二分に楽しめると思います。疾走感も抜群、クサいメロディもたっぷりあり、メロディがどうなろうともそのクオリティの高さはいささかも変わっていません。
CHILDREN OF BODOMの「EVERYTIME I DIE」のカバーも収録されており、これも良い具合に「和風」になっています。

欠点としては、「ノーマルボイスに迫力が無い事」が挙げられます。GYZE時代からそうでしたが、デスボイスは格好良いんですがノーマルボイスが妙に素人臭いんですよね。個人的にはノーマルボイスは無くても良いんじゃないかと思います。
また、後半に爆走曲が少ないのもちょっと不満。ムーディーな曲より血管がブチ切れそうな爆走曲を聴きたかったです。

お気に入りは「Raijin and Fujin」。バンドのコンセプト、特徴が最もハッキリと現れた1曲。サビのギターがクサい!

名前が変わろうとも、ハイレベルのメロデスに変わりありません。ワールドワイドでの活躍を願います。