BOREALIS（ボレアリス）
WORLD OF SILENCE MMXVII / 2017年 / 80点
カナダ出身のパワーメタルバンド、４枚目のアルバムです。
「プログレッシブメタル」と紹介される事もある、カナダのオンタリオ出身のパワーメタルバンドです。確かに急なリズムチェンジなどはありますがプログレッシブと言うほど複雑ではなく、分かりやすいパワーメタルだと思います。
本作は2008年に自主製作で発売され、現在は入手困難となっている１枚目のアルバムを現在のメンバーで丸ごとリ・レコーディングしたアルバムです。ただ、私は１枚目を聴いた事が無いのでオリジナル版との比較はできません。純粋に新しいアルバムとして評価したいと思います。
音楽性は現在のモノと大きく変わらず、憂いを帯びた抒情的なメロディを堪能できるパワーメタルです。疾走感はあまり無いですが、エッジの効いたギターリフやフックのあるメロディのお陰もあり、体感的に「遅い」とは感じませんでした。
前作の時も書きましたが、このバンド最大のポイントはボーカリストのマット・マリネッリで、ハスキーでエモーショナルな歌声は作品を何倍も魅力的なモノにしています。やっぱりボーカルが上手いバンドは良いね（笑）。
欠点としては「決定打に欠ける点」が挙げられます。１枚目だからか、全体的にパンチに欠ける傾向があり、キラーチューンも見つかりませんでした。サビをもっとドガンッ！と盛り上げて欲しかったです。
お気に入りは「The Dawning Light」。テンポの良い曲調が心地良い１曲。
パワフルなボーカルが好きな方は聴いて損は無いと思います。公式YouTubeチャンネルで全曲聴けます。
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