
RHAPSODY OF FIRE(ラプソディ オブ ファイア)
GLORY FOR SALVATION / 2021年 / 85点
イタリア出身のシンフォニックメタルバンド、13枚目のアルバムです。
シンフォニックメタルの元祖とも言うべきバンドです。創設者の1人であるルカ・トゥリッリ(Gt)、圧倒的歌唱力を持つファビオ・リオーネ(Vo)は既におらず、看板を守っているのはアレックス・ストロポリ(Key)だけですが、そのクオリティの高さは他のいかなるバンドをも辿り着けない頂にまで上り詰めています。
そんなバンドの13枚目ですが、変わる事無くドラマチック極まりないシンフォニックメタル道を一心不乱に走り続けています。ドラゴンの背に乗り、魔物と戦う戦士の姿を想像せずにいられないファンタジックなメロディは極上で、改めて「ルカやファビオがいなくてもラプソディは最強だ!」と感じました。
いつもと違う点と言えば、インストから始まらず1曲目から歌付きの曲が始まったり、10分を超える長大曲を真ん中(7曲目)に持ってくるなど、曲順が工夫されている事くらいです(何故こんな事をしたのかは分かりませんが…)。
結論から言えば、キャッチーな歌メロにしろ疾走感にしろ、前作には及んでおらず、満足度としては「中」程度ではありますが、それはあくまで「このバンドの中で」という意味です。シンフォニックメタル業界(?)全体で見れば、変わらずトップクラスに達している事はシッカリ伝えたいです。
お気に入りは「Chains of Destiny」。「100%ラプソ」と言える激熱ナンバーです。
ところでもう一人の創始者のルカは今何やってるんでしょうかね? 本家がこんだけ頑張ってるんだから彼にも頑張ってもらいたい所です。
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