STORMWARRIOR（ストーム ウォリアー）

HEATHEN WARRIOR　/　2011年　/　83点

ドイツ出身のパワーメタルバンド、４枚目のアルバムです。

HELLOWEENを生んだドイツはハンブルグ出身のバンドです。実際、HELLOWEENとは何かと縁があり、１～２枚目はカイ・ハンセンがプロデュースを手掛けています。

音楽性はHELLOWEENにエピカルな要素を足した、非常に濃いジャーマンパワーメタルです。思わず拳を振り上げたくなる熱いメタルナンバーがズラリと並んでおり、疾走感も抜群です。キャッチーなギターリフが多いのも良いですね。また、ベースラインがハッキリと分かるサウンドも個人的には好きです。

昨今の北欧のキラキラパワーメタルに比べると極めて無骨で、お世辞にもＡ級とは言い難いですが、イヤホン越しでも伝わってくる熱い「ヘヴィメタル愛」に涙を禁じえません（汗）。

こういうのを聴いて「格好良い」と思ってしまう自分って、とことんヘヴィメタル馬鹿なんだなと思えます。

欠点はボーカルの癖が強い事。ラーズ・ラムケによるボーカルはデビューしたてのカイ・ハンセンよりも「変」と形容できる声で、この声のお陰で聴く気が失せる人がいてもおかしくないと思います。私は慣れたので全然平気ですが、客観的に考えれば、もっと上手な人にチェンジすればもっと人気が出るんじゃないかとは思います。

また、後半になるとややキャッチーさが減っていくのも、改善すべき点だと思います。

お気に入りは「Heathen Warrior」。イントロに続く２曲目。印象的なギターリフが素敵な曲です。

ボーカルの癖は強いものの、伝統的なヘヴィメタルが好きな人なら聴く価値はあると思います。