
MARTY FRIEDMAN(マーティー フリードマン)
INFERNO / 2014年 / 85点
アメリカ出身のギタリスト、11枚目のアルバムです。
MEGADETHの元ギタリストにして、大の親日家である「マーティーさん」ことマーティー・フリードマンのソロアルバムです。
まあ、私個人としてはMEGADETHよりも「ヘビメタさんに出てた日本語を喋る外人ギタリスト」という印象の方が強ったりしますが(笑)。
さて、そんなマーティーさんの作品は日本の曲のカバー集だったり、しっとりエモーショナルに聴かせる作風だったりと、アルバム毎にテーマが違いますが、本作は「メタル回帰」を謳い、ギターが唸りまくるハードなアルバムとなっています。
全14曲中、歌入り曲はわずか4曲で、ほとんどの曲がインストゥルメンタルという構成になっていますが、だからこそマーティーさんのギタリストとしてのテクニシャンっぷりを思う存分楽しめる作品となっています。
ギターで演歌を奏でるマーティーさんも嫌いじゃないんですが、私はやっぱりこういうガリガリしたのが好きですね。演奏が上手いのは当然として、リフも格好良いんですよね。ヨーロッパのミュージシャンのようなクサさは無いものの、クールだと素直に感じました。
また、意外だったのが歌付きが予想以上に良かった事。既に書いた通り、わずか4曲だけですが、どれも歌メロが格好良い一級品のヘヴィメタルナンバーになっています。その内1曲なんてCHILDREN OF BODOMのアレキシ・ライホがボーカル(とリードギター)をとってますからね。マーティーさん、こんな曲も作れるんだ~。
欠点らしき欠点は無し。強いて「要望」を言えば、1曲くらいマーティーさん本人がボーカルをとる曲があっても面白かったんじゃないかなと思います。まあ、おそらくそんなに上手じゃないとは思うんですが、ソロ作なんだし、そういう「自分勝手な曲」があってもいいと思うんですけどね。
お気に入りは「Hyper Doom」。2分も無い曲ですが、マーティーさんの高速弾きが詰まったクールな1曲。
やっぱりマーティーさんは凄い。改めてそう感じた1枚でした。
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