
AVENGED SEVENFOLD(アヴェンジド セブンフォールド)
LIFE IS BUT A DREAM... / 2023年 / 70点
アメリカ出身のパワーメタルバンド、8枚目のアルバムです。
途中コンピレーションアルバムなどをリリースしているものの、純粋なスタジオアルバムとしては実に7年ぶりの新作です。
とは言え、音楽性がガラリと変わっているという事は無く、独特な「華と毒」を持つパンキッシュなアメリカンメタルが展開されています。
世間では「プログレッシブメタル」と言われる事もあるだけあり、その展開は一筋縄では行かず、ストリングスを取り入れたり、アコギを使ったり、女性ボーカルが出てきたり、疾走したり、急にトーンダウンしたりと、1曲の中に様々な要素が詰め込まれており、かなり「手の込んだ」作品になっています。
7年かけただけあり、その「手の込みよう」は偏執的とも言えるレベルです。それでいながらA7Xらしさはシッカリと保たれており、全てを咀嚼して我が物にしているなと感じました。また、M・シャドウズの変幻自在なボーカル、複雑な展開も見事に演奏しきる楽器陣の巧みさなども文句無しのレベルです。チャラそうな顔してるけど、みんなシッカリ練習してるんですね(笑)。
ただ、私個人としては正直ほとんど満足はできませんでした。これはもう完全な好みの話にはなりますが、私はもっとずっとシンプル&ストレートで良いんですよ。ド頭から疾走してクサメロ撒き散らしくれればいいんです。それこそ3rd「CITY OF EVIL」の曲みたいに。醤油ラーメンとチャーハン頼んだのに、名前も分からないフランス料理のフルコースが来ちゃったみたいな感じ。私の舌は町中華を望んでるんです。
お気に入りは特に無し。強いて言えば「G」かな。出だしがちょっとDREAM THEATERっぽいと思いました。
本レビューは一回聴いて書いたモノです。何回(もしくは何十回)も聴けば奥底にある良さが分かってくるかもしれません。そんな作品です。
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