DELAIN（ディレイン）

APOCALYPSE & CHILL　/　2020年　/　78点

オランダ出身のシンフォニックメタルバンド、6枚目のアルバムです。

同じオランダのシンフォメタルバンドWITHIN TEMPTATIONのキーボードを担当していたマタイン・ヴェスターホルトによって結成されたバンドです。知名度はあっちの方が遥かに高いですが（汗）。

スタイルはWITHIN TEMPTATIONと同じ女性Voのシンフォニックメタルですが、コチラが圧倒されるような大仰さ・荘厳さは無く、更にデジタルサウンドも適度に織り交ぜ、ちょうど良いサイズ感でまとまっているのが特徴。その為、「シッカリ聴かないと…」と変に身構える必要無く聴けます。

Keyのマタイン・ヴェスターホルトを始め、メンバーは超絶技巧こそ無いですが（披露してないだけかもしれませんが）ソツなくシッカリと演奏しており、サウンドは極めて良好。Voのシャルロット・ヴェッセルズも時に力強く、時にキュートな美声を聞かせてくれ、こちらも文句無し。

曲にも適度にフックもあり、総じて女性Voモノのシンフォニックメタルが好きな方なら気に入ると思います。

ただ、全体的に小綺麗にまとまりすぎてる感もあり、一撃必殺のキラーチューンも無い為、地味な印象は否めません。ツーバス連打の爆走曲とかメッチャデジタルな曲とか、極端な曲があっても面白かったんじゃないかなと思います。

お気に入りは「We Had Everything」。デジタルサウンドも入った、物憂げながらキャッチーな佳曲です。

良くも悪くも安定の1枚。でも、もうちょっと突き抜けてほしい気持ちもあるかな……。