NEW HORIZON（ニュー ホライゾン）

GATE OF THE GODS　/　2022年　/　81点

スウェーデン出身のパワーメタルバンド、1枚目のアルバムです。

ハードロックバンドH.E.A.Tの現Keyのヨナ・ティーと、元Voのエリック・グロンウォールによって結成されたバンドです。現メンバーと元メンバーが組むってどういう事？　と思わないでもないですが、そこはきっと色々な事情があるんでしょう。

H.E.A.Tのメンバー2人という事で、音楽性もH.E.A.Tのようなメロハーなのかなと思いきや、これが予想に反してかなり違い、ゴリゴリのヨーロピアンパワーメタルです。心地良い疾走感、抒情的なメロディ、弾きまくられるギターソロなど、HELLOWEENやHAMMERFALをお手本にした路線を突っ走っています。

H.E.A.Tっぽいメロディが無いわけではないものの、それは作曲者が同じなので多少は仕方ない事であり、隠し味程度にブレンドされている分、むしろ「プラス要素」だとすら自分は思いました。

H.E.A.TはH.E.A.Tで好きですが、本作を聴いて自分はやっぱり根っからのパワーメタル好きなんだなと改めて思いました。「Stardust」や「Event Horizon」なんかのイントロリフを聴くだけでワクワクが止まりませんもん（笑）。

さすがにHELLOWEENやHAMMERFALと言った偉大なる先輩方にはまだまだ敵わない（特にサビメロのキャッチーさ）ものの、サウンド・技術などは1枚目にして文句のつけようの無いレベルで、あとは耳を引くメロディだけだと思います。

お気に入りは「Stardust」。本作一の疾走感を誇る1曲。これで心躍らないヤツとは友達になれそうにありません。

これまた期待のバンドが出てきましたね。個人的にはヨナ・ティーにはぜひとこっちに専念してもらいたいです。