
NEW HORIZON(ニュー ホライゾン)
CONQUERORS / 2024年 / 85点
スウェーデン出身のパワーメタルバンド、2枚目のアルバムです。
ハードロックバンドH.E.A.Tの現Keyのヨナ・ティーと、元Voのエリック・グロンウォールによって結成されたバンドです。ただ、今回エリックはSKID ROWに加入した為に都合がつかず不参加。代わりにDYNAZTYなどで活躍しているニルス・モーリンが歌っています。
音楽性は前作と同じく、H.E.A.Tとは異なるコッテコテのパワーメタルです。前作はHELLOWEENやHAMMERFALLと言った正統派パワーメタルでしたが、本作はKeyなどの出番が増えており、北欧勢のパワーメタルに近い印象があります。まあ、スウェーデンも北欧だしね。
一聴してまず感じたのは前作に比べてキャッチーさがかなり増強されていると感じた事。テンポ自体は決して速い曲ばかりではない、むしろミドルテンポの方が多いくらいなんですが、どの曲にも印象的なコーラスとメロディがシッカリとあり、退屈だとは感じませんでした。
もう1つ、特筆すべきはニルス・モーリンの歌声です。エリック・グロンウォールの溌剌とした声も良かったですが、ニルスも素晴らしいです。ヘヴィメタルはボーカルだけが主役ではないジャンルですが、でもやっぱりボーカルは目立つし、それが上手いに越した事はありません。
総じて、前作よりも良い出来栄えだと思います。
欠点は後半に前半を超える曲が無い事。#1「Against The Odds」と#2「King Of Kings」が本作のハイライトであり、正直この流れを超える場面は無いと感じました。後半にこれクラスの曲があると更に盛り上がったんですけどね……。
お気に入りは「Against The Odds」。トップバッターを飾る1曲。メロスピノ理想形だと思います。
良い進歩ですね。この調子で頑張ってもらいたい。何ならH.E.A.Tは後回しでもいいからさ(笑)。
コメント