GALNERYUS13

GALNERYUS(ガルネリウス)
THE STARS WILL LIGHT THE WAY / 2024年 / 86点

日本出身のパワーメタルバンド、13枚目のアルバムです。

ハイレベルなテクニックと、抒情的なメロディで人気のパワーメタルバンドです。6th「RESURRECTION」からボーカルがSHO(小野正利)に代わった事を契機により洗練されたサウンドになり、アニメの主題歌を担当するなどメジャーなバンドへと成長しました。

そんな彼らの13枚目となりますが、大きな変化はありません。SHOの耳をつんざくハイトーン、凄まじいテクニックで弾きまくるSyu(Key)、そんな彼に負けずに弾きまくるYUHKI(Key)と叩きまくるLEA(Dr)、目立たないもののシッカリ屋台骨を支えるTAKA(Ba)。それでいながら決して一人善がりにはならず、あくまでSHOのボーカルメロディを主軸に置いた聞きやすいサウンドと、理想的なパワーメタルだと思います。

楽曲の方は「THE REASON WE FIGHT」や「HEARTLESS」と言った典型的メロスピナンバーの他にも、フォークメタル的なメロディの「IN WATER'S GAZE」、ピアノの旋律が大人っぽい「CRYING FOR YOU」、Keyの使い方がSTRATOVARIUSっぽい「VOICE IN SADNESS」など、バラエティにも富んでおり、初めての方はもちろん、これまでずっと彼らを追いかけてきたファンも納得の一作だと思います。

欠点としては「曲が長い事」が挙げられるかと思います。イントロ、アウトロを除くと4分台は1曲のみ。それ以外は6分が2曲、7分が2曲、8分が2曲、そして11分が1曲と全体的に曲が長いんですよね。実際聞くと演奏がスリリングでそこまで長くは感じませんでしたが、もうちょっとコンパクトにしても良かったとも思います。

お気に入りは「IN WATER'S GAZE」。ガルネリがこういうメロディを作るのって珍しいと思います。

結成から20年が経っていますが、まだまだトップランナーの座を譲る気は無いようです。これからも末永く頑張ってもらいたいです。