BURDEN OF GRIEF8

BURDEN OF GRIEF(バーデン オブ グリーフ)
DESTINATION DYSTOPIA / 2023年 / 78点

ドイツ出身のメロディックデスメタルバンド、5年ぶり、8枚目のアルバムです。

初期IN FLAMESからの影響丸出しの、ツインギターで抒情的なメロディを奏でるメロデスバンドです。私は結構好きなバンドでして、こうしてコツコツとレビューをしているわけですが、日本での知名度はほぼ無いのが悲しいです‥‥。

さて、そんなバンドの8枚目ですが、まったく変化はありません。二本のギターで抒情的なメロディに獰猛なデスボイスが乗る90年代型メロディックデスメタルです。ノーマルボイスなどのモダンな要素も、キーボードや女性ボイスなどのお洒落な要素(?)も一切無し。世間の流行などクソ食らえと言わんばかりの我が道を突き進んでいます。

でも、それが良いんです。
ギターの奏でる抒情メロディは明るくなりすぎず、夕暮れを思わせる哀愁をまとっており、これがたまらなく良いんです。ボーカルは一本調子ですがデスメタルらしい猛々しさがあり、私は好きです。
キーボードをめいっぱい使ったド派手なメロデスもそれはそれで好きですが、こういうバンドもたまに無性に聞きたくなるんですよね。
古き良きメロデスが好きな方なら聴いて損は無いと思います。

ただ、残念ながら本作は前作に比べるとちょっとメロディが弱い(特に後半)。個人的にはもうちょっとキャッチーさが欲しかったですね。

お気に入りは「The Devil's Bride」。抒情的なメロディも良いですが、それ以上に「悪魔の花嫁」というタイトルがイイ!

メタルバンドは音楽性を変えない頑固なバンドが多い気がします。いや、自分がそういうバンドばっかり追いかけるだけかもしれませんが。とにかくこれからも頑張ってもらいたいです!