
Shiver of Frontier(シヴァ オブ フロンティア)
Can You See The World? / 2019年 / 84点
日本出身のパワーメタルバンド、2枚目のアルバムです。
2010年に結成されたバンドです。前作が個人的にクリティカルヒットだったので、今回も非常に期待していました。
方向性はまったく変わらず、星が瞬く夜空をイメージさせるクサくてロマンチックなメロディ満載のパワーメタルです。Minakiの唯一無二のオペラチックな歌唱、胸キュンしてしまうメロディを次から次へと紡ぎだすAkihiro&Hayateのギター、彼ららしさは前作以上にパワーアップしており、クサメロパワーメタルが好きな人なら本作も間違いなくハマると思います。
中でも、イントロに続く「Future and Endless Hope」、スピード感はあまり無いものの彼ららしさ全開の「Empty Hope」「孤高の花」、疾走感が心地良い「Resist Until the End」「Crying Sky」などが気に入りました。
ただ、そういった「個性」があまりにも前面に出過ぎているとも感じました。私個人は全然かまわない、むしろウェルカムなんですが、例えばMinakiのハイトーンは個性的すぎるがあまり、苦手な人もいるんじゃないかと思います。声質は全然違いますが、GRAVE DIGGERのクリス・ボルテンダールの声に好き嫌いが出る感じですよ。サウンドも、ロマンチックなメロディが強すぎるが故にヘヴィメタルらしい「ハードさ」は若干弱いとも感じます。
まあ、どれも結局は「個人の好き嫌い」に帰結しますが、そういった好みによって評価は結構変わるサウンドだと思います。
お気に入りは「Empty Hope」。爆走こそしませんが、こういうメロディ大好きです。
若干の好き嫌いはありそうですが、パワーメタル好きなら聴いてみて損は無いと思います。
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