VOLCANO6

VOLCANO(ボルケーノ)
LEVIATHAN / 2017年 / 80点

日本出身のパワーメタルバンド、6枚目のアルバムです。

抒情的なメロディを弾かせたら右に出る者はいないと言われているギタリスト屍忌蛇(しいじゃ)氏によって結成されたパワーメタルバンドです。

が、このバンドを「パワーメタル」と形容していいのかは非常に微妙な所だと思います。ABメロやサビはスラッシュメタルのようにザクザク&ラウドに突き進み、間奏のギターソロ部分のみ強烈な泣きのメロディが飛び出すという非常に独創的なスタイルなのです。ボーカルも吐き捨てるような歌い方をしており、ANTHEMのような典型的なパワーメタルとはまったく違います。

ただ、これはこれでとても格好良い。ザクザクとしたリフはいかにもヘヴィメタル的で痺れるし、何より溜めに溜めて飛び出す泣きのメロディの殺傷力の凄さと言ったらもう! 約4分の楽曲の中で泣きのメロディが出てくるのは30秒程度ですが、その30秒の為だけに全部聞いても良いと思えるほどです。

欠点というか気になる点としては、既に書いていますが、一番の聴き所である泣きのメロディが間奏部分にしか出てこない事。それがもっとも「効果的」と屍忌蛇氏は考えているんだと思いますが、個人的にはサビなどでも泣きメロを出してくれても良いんじゃないかなと思うんですよね……。だってもっと聴きたいんだもん!

お気に入りは「Wasteland The Wind」。間奏以外の部分でも泣きメロが聴けるラストナンバー。こういう曲をもっと増やして欲しい……、

泣きメロを愛する人ならぜひ聴くべき1枚です。というか、わざわざ自分が言うまでもなく聴いてるか(汗)。