PRIMAL FEAR13

PRIMAL FEAR(プライマル フィア)
METAL COMMANDO / 2020年 / 83点

ドイツ出身のパワーメタルバンド、13枚目のアルバムです。

元GAMMA RAYのラルフ・シーパースと、SINNERのリーダーであるマット・シナーを中心に結成されたバンドです。普段ヘヴィメタルを聴かない人がヘヴィメタルと聴いて想像する音そのものを体現している、ヘヴィでいながらキャッチーなパワーメタル道を一貫して貫き続けているのが特徴です。

本作もこれまでと大きくは変わらず、「The HeavyMetal」と言える、正統派パワーメタル道をひたすらに突き進んでいます。一時は大仰なオーケストレーションを大々的に使っていた時期もありましたが、本作はそういった装飾は最低限に抑えられており、シンプル&ストレートなナンバーが並んでいます。
ズッシリとしたリズムながら衰えないラルフの金切り声が堪能できる「Along Came the Devil」「The Lost & The Forgotten」、気持ち良い爆走をぶちかます「Halo」、13分を超える大曲「Infinity」などが印象的でした。

このバンドの事を書く時は毎回言ってる気がしますが、ここまで正統派を貫きつつ、それでいながら大きな人気を得ているバンドは他にいないと思います。JUDAS PRIESTが引退したら、次は彼らが「メタル オブ ゴッド」と言われてもおかしくないと本気で思いますね。まあ、JUDAS PRIESTが引退する頃には彼らも結構な歳になっちゃてると思いますが(汗)。

欠点としては、後半イマイチパッとしない事。十分平均点は超えていますが、個人的にはもう少し歌メロをキャッチーなモノにしてほしかったです。

お気に入りは「Halo」。やっぱりこういうツーバスドコドコを聴くとテンション上がります。

この路線のまま、いつまでも続けていってほしいです。