LABYRINTH10

LABYRINTH(ラビリンス)
IN THE VANISHING ECHOES OF GOODBYE / 2025年 / 73点

イタリア出身のパワーメタルバンド、10枚目のアルバムです。

91年に結成され、かつてはRHAPSODY OF FIRE(とSKYLARK)と共にイタリアを代表するメタルバンドとして名を馳せました。現在は多くのイタリア出身のバンドが出現している為、代表するとまでは言えなくなっていますが、今も古参のメタラーからは一目置かれている、はずです(汗)。

そんな彼らの記念すべき10枚目のアルバムですが、基本路線は変わっておらず、若干プログレッシブな展開が特徴のパワフルなパワーメタルです。ロベルト・ティランティのちょっと鼻にかかった歌声や、オラフ・トーセンの激ウマなギタープレイ、ちょっとSFっぽさのあるキーボードなど、LABYRINTHらしさはいささかも薄れていません。

ただ、残念ながら本作はメロディに恵まれていないと感じました。技術はまったく問題無いのに、心に引っ掛かるメロディが無いんです。私はLABYRINTHの最高傑作は今も2nd「RETURN TO HEAVEN DENIED」だと思っていますが、当時の透明感のある抒情的なメロディは本作にはほとんどありませんでした。
これはこれで好きだと言う人はいるのかもしれませんが、胸キュンするような哀愁のメロディを愛する私には響きませんでした……。

お気に入りは「The Right Side Of This World」。サビのバックで流れるギターリフが格好良いです。

う~ん、前作はそこそこ良かっただけに、正直期待外れかな……。次はどうなるのか、期待と不安が半々です。