CHAMELION1

CHAMELION(カメリオン)
LEGENDS & LORES / 2023年 / 83点

フィンランド出身のパワーメタルバンド、1枚目のアルバムです。

ネットで検索すると一字違いの「CHAMELEON(カメレオン)」が引っ掛かってしまい、非常に調べにくいバンドです(汗)。
このバンドに関する日本語のサイトはほぼ皆無で、結成された年もよく分からず。とりあえずサウンドのイニシアティブ(主導権)はキーボードのマルコ・スナックなる人物が握っているという事だけは分かりました。

音楽性はフィンランドらしいキラキラとしたキーボードを全面に押し出した王道の北欧パワーメタルです。ミドルから疾走までバランスよく配分され、クサいメロディをまき散らしながら突き進んでいくサウンドは、私のようなおっさんメタラーには2000年代に局地的に流行したメロスピブームを思い起こさせました。バンドで言えばDREAM TALEあたりですかね。

最大のポイントは既に書いた通り、星が瞬く夜空をイメージさせるキラッキラッのキーボードに尽きます。ここまでクサいキーボード、最近聴いてなかったなぁ。他の楽器の演奏レベルも特に問題無く、デビュー作としては上々の出来栄えなのではないかと思います。ただ、ボーカルはもうちょっと音程を安定させた方が良いね。

欠点としては後半かなり失速する事。前半の曲に比べると「The Hammer Of The Gods' Might」以降の曲がイマイチパッとせず、どうも締まりが悪いと感じました。ラストの10分越えナンバー「Glorious Dawn」も、10分は長すぎかな……。この辺りは今後の改善点だと思います。

お気に入りは「The Shadowleader」。キーボードもクサいが、それ以上にボーカルが良い! 久々に悶絶したね(笑)。

個人的には大好きなサウンドです。セカンドアルバム、待ってます!