DEZPERADOZ5

DEZPERADOZ(デスペラードス)
CALL OF THE WILD / 2017年 / 79点

ドイツ出身のパワーメタルバンド、5枚目のアルバムです。

「西部劇」をコンセプトとしたパワーメタルバンドです。元々はSODOMのトム・エンジェルリッパーが中心になって結成されましたが、トムは1stアルバム制作後に脱退。一緒に立ち上げたアレックス・クラフト(Vo・Gt)がリーダーとなって活動を続けています。
2nd「THE LEGEND AND THE TRUTH」は国内盤が出ましたが、それ以降国内盤は出ていません。

音楽性はこれまでと大きく変わらず、サザン・ロックにも通じる埃っぽさを感じる男臭いパワーメタルです。アコースティックギターなども効果的に使い、本作でもウエスタンな空気感を存分に味わえます。

個人的に推したい部分はアレックスのボーカルです。このサウンドに合った男臭いボーカルではあるんですが、決してむさ苦しさは無く、イケオジ的なスマートさが出ていて格好良いんですよね。実際、かなりのイケオジですし。ココをプッシュすれば少しは人気も出る……かもしれません。

と、雰囲気は非常に良いんですが、残念ながらキャッチーさがイマイチ足りない。特に歌メロが非常に中途半端で、もう少し工夫してほしかったです。逆に言えば少し工夫するだけで大化けする可能性が高いという事でもあります。

お気に入りは「Fandango」。背中で語る男が想像できる哀愁のナンバー。これでインストじゃなかったら最高だったんだけどな~。

このバンドを聴いてる日本人って自分含めて10人くらいしかいないかもしれません。でも自分はずっと追いかけていきます!