MAJESTICA9

MAJESTICA(マジェスティカ)
POWER TRAIN / 2025年 / 84点

スウェーデン出身のパワーメタルバンド、9枚目のアルバムです。

SABATONのギターを担当していた事で知られるトミー・ヨハンソン(Vo/Gt)率いるバンドです(現在は既に脱退)。00年にREINXEEDという名前で活動を始めて、19年にMAJESTICAに改名。REINXEED時代に6枚のアルバムを発売し、MAJESTICAに改名してからは3枚目、通算9枚目の作品が本作となります。

音楽性はこれまでと同じ、北欧らしい透明感のある王道パワーメタルです。楽曲は疾走感が高く、なにより抒情性を感じるメロディが盛り沢山。初期作品の頃は頼りなかったトミーの声も張りのある堂々たるモノに成長し、まさに「理想的な北欧パワーメタル」と言っても良いと思います。

トミーはインタビューなどで少々生意気な部分が垣間見え、更に見た目が少々ポッチャリな事もあって、悪い意味で大先輩であるイングヴェイの再来といじられる事もありましたが、実際彼のセンスは素晴らしいモノがあり、少なくとも自分は彼の作るサウンドが大好きです。良い意味で時代の流れにまったく迎合しないスタンスも好きですね。

残念ながら捨て曲無しと言えるほどの充実さは無く、「Megatrue」や「My Epic Dragon」など、後一歩と思う曲もそれなりにありましたが、全体として見れば上々な出来栄えだったと思います。

お気に入りは「No Pain, No Gain」。2曲目なので地味かなと思いましたが、このサビメロは病みつきになります。

自分が危惧する必要も無く、今後も同じ路線で行くんだと思います。応援してます!